典型的なジャンプマンガ「鬼滅の刃」
妹家族が最近流行っている「鬼滅の刃」を今出ているものまで全巻買いそろえたので借りて読んでみました。これだけ話題になっているので、当然面白かったですが、読んだ感想は「典型的なジャンプマンガ」でした。
私の中で、典型的なジャンプマンガには以下の特徴があります。
・主人公がどんどん強くなる
・統一感がある技名がある
・主人公がアツい。いいやつ。
・恋愛要素が薄い
古くはキン肉マン、ドラゴンボール、ジョジョの奇妙な冒険、北斗の拳、聖闘士星矢、最近ではワンピース、七つの大罪あたりが私の中で典型的なジャンプマンガです。
主人公が強くなるというのをマンガの描写によるのではなく、数字(レベル)で定量的に表しているのがいわゆるなろう系小説、異世界転生もののライトノベルで、人はRPGのように何か努力が報われて確実に強くなっていく、成長していくという展開が好きです。別のパターンで、もともと強い主人公が難局を切り抜ける系の物語がありますが、ジャンプマンガは弱い主人公が強くなる展開が多いように思います。
鬼滅の刃には味方側は「○○の呼吸→〇の型→技名」という統一感のある技名があります。敵側は「血鬼術→技名」です。これも結構重要な要素なのではないかと思います。この呼吸というのがジョジョの奇妙な冒険の波紋疾走(オーバードライブ)を思い出します。あれも確か呼吸法がポイントだったような。そして吸血鬼という鬼を倒す話だったような。
鬼滅の刃の主人公は圧倒的に善人で、これは物語によってもっと人間らしい主人公もいる気がしますが、大抵は応援したくなるような純粋で善良な性格で設定されていることが多いと思います。さらに少年マンガらしく、あんまり恋愛要素が強調されていないというのもジャンプマンガの特徴です。
また面白いマンガの特徴である、キャラクターごとの背景がしっかり作りこまれていて、敵役の鬼たちにも悲しい過去があったり、各々が戦う理由がはっきりしているのは最近のマンガらしいと思います。昔のマンガはそこまでしっかりとした背景はなかったように思います。
物語の引き込まれるポイントを経営に利用する
この、どんどん強くなる、成長するというのが目に見えるというのは、経営においても努力して報われて成長するという展開はあり得ます。また、技名じゃないですが、何らかの施策に気の利いた名称を付けてラベリングすることで、イメージしやすくするなども使えるポイントではないかと思います。
経営も引き込まれワクワクする要素によってモチベーションが上がるというのはあると思います。このようにとても流行るものの共通のポイントを研究したり、流行った過程からマーケティングについて研究したりすることで、マンガからも有効活用できることを学べると思います。