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人に不満を持つとき、自分に不満を持っているかもしれない

人に不満を感じる時に気を付けたいこと

「あの人はこういうところがなっていない」と相手に不満を持つことはよくあることだと思います。このできていないことに気付くというのはそれだけ高い意識を以て生活をしている表れでもあり、必ずしも悪い事ではないと思います。しかし、四六時中相手の欠点が気になり、ストレスを感じるようになっているとしたら、「自分自身に不満があるんじゃないか」ということを振り返った方がいいかもしれません。

自分が何の心配もなく順風満帆で不安要素が一つもない時、大抵のことは許せてしまうというのがあると思います。相手の欠点に不満を持っていいのは理想論で行くと、相手がその欠点によって著しく損をしており、その欠点を克服するだけで人生が大きく改善するという場合です。そういうことでもなければ、相手の欠点は、「欠点は誰にでもある」と大目に見た方が人間関係は円滑に進みますし、逆恨みされる可能性もあり、あまりいい事はありません。

そういった、些細な欠点が気になる時には、自分が自分に不満を感じてしまっており、それによって感じるストレスがイライラを生んで他人に当たりたくなってしまうことがあります。

欠点は個性のマイナス面

欠点というのは、そもそも一つの個性から見えるマイナス面です。几帳面と神経質、大胆とがさつなど、もともと一つの個性から欠点と長所が派生して現れるのが普通であり、欠点を直そうとすると長所も消えます。欠点を消すためにはおおもとの個性を消す必要があるからです。

優れた人は相反する個性を同時に持っていたりしますが、そういった場合にも欠点が同時に現れる可能性があります。とにかく、人は一時的に我慢することはできますが、永続的に我慢することはできません。自分の意志で習慣化することで我慢しなければならなかったことを我慢せずにできるようになることはありますが、それも人から言われたら絶対にできません。尊敬する人に言われ、自分の中でその言葉を反芻し、自分の意志で習慣化するというプロセスが必要になります。しかもそういった場合にも個性が消えて長所も無くなってしまう可能性については考えておくべきだと思います。