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「お金は会社の血液」という勘違い

よく「お金は会社の血液」という表現が使われます。しかし、一会社から見たら血液というよりも脂肪に近いものです。脂肪と聞くと、「無駄なもの、減らさないといけないもの」という印象があるかもしれませんが、それは現代社会の先入観であって、脂肪は本来「体を動かすためのエネルギーが蓄えられたもの」です。

血液と脂肪の大きな違いは、血液が体内を循環しつづけ外から入ってくることも外へ出ていくことも無いのに対し、脂肪は食べ物として体内に入ってきて、運動という形でエネルギーに変換されて外に出ていきます。私はこの「お金=血液」というイメージが「お金を使ってはいけない!」という思い込みにつながっているのではないかと思います。誰しも出血は嫌ですし、出血大サービスという言葉は売り手が大きなダメージを負いつつ頑張っていることを表現しています。

社会(この世の中)という大きな枠から見たら、お金は循環しており入ったり出たりしません。その点で血液という例えは妥当だと思います。しかし一会社、一事業から見るとお金は外部から入ってきて外部へ出ていきます。これが血液なら輸血して出血するという事になり、とても健全な生命活動を維持している状態ではありません。

お金を脂肪と捉えたら見えてくるもの

お金が体でいう脂肪に近いものというイメージに変わることで何が変わるのかというと、お金に対する姿勢です。もしお金が血液であれば、「お金が外に出ることは出血、絶対ダメ!」となってしまいますが、お金が脂肪であれば「お金が外に出ることは脂肪燃焼!いいこと!」というイメージになってきます。これは、現代社会が肥満が当たり前、ダイエットでみんな悩んでいるという状況だからいい事なのですが、飢餓状態であれば無駄な脂肪燃焼はいい事でも何でもなく、いかにエネルギーの損耗を防いで生存していくかを考えなければなりません。

そして、会社経営においては飢餓状態になっている会社もたくさんあり、本当の人の体のように飽食で肥満に悩んでいる会社ばかりというわけではありません。そういう意味で、脂肪についての正しい認識を踏まえる必要があります。

経営が安定しコストをかけずに収入が得られる状態、事業がいわばPPMの「金のなる木」のエリアにある時は、体に脂肪が蓄えられすぎないように体を動かして脂肪を燃焼する必要があります。これは、儲かったお金を投資することで、より健康的で強い体を作るためのステップです。これをやらないと、金のなる木はやがて負け犬への移行してしまい、運動不足で成人病にかかった人のように徐々に弱っていきます。逆に、事業が花形や問題児のエリアにある際にはそんなに太ってないのに激しく運動しているような状態で、上手く休みながら運営していかないと倒れてしまいます。

お金に対する姿勢の違いは、事業の運営に大きく影響してきます。血液と捉えるか脂肪と捉えるか、脂肪であればエネルギーに変わる瞬間に価値が生まれているため、貯め込んでいるだけでは太っていっているのと同じだという発想が大事です。


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