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マインドマップというノート術の効用

マインドマップというノート術

受験勉強をしていた頃なので、今から十年以上前になると思いますが、マインドマップというノートの取り方が流行って、様々なマインドマップの本やマインドマップのアプリを試してみました。

本家本元のトニーブサン監修のiMindMapという結構高いソフトも買ってみるほどでしたが、最近はあまりこのノート術を使ってノートを取っていません。このノート術は、脳の使い方に近い形でノートを取れるというのが特徴で確かに何かアイデアを考えている時はこのノートの取り方は最適です。

ただ、人の話をメモする場合などにはこの放射状にノートを取るというルールが適用しにくいケースが多々あり、考えている間に話が進んでしまうため、いつの間にか普通にメモを取ってしまいます。

美しいプログラミング、美しいファイル整理に通じる階層構造

マインドマップは書いていくと放射状に階層構造ができていきます。パソコン上のエクスプローラーにきれいにファイルを格納したり、きれいなソースコードでプログラミングを行うと非常にすっきりとしたきれいな階層構造が出来上がります。マインドマップでも上手く思考が整理されると偏りなく放射状にマップが出来上がっていきます。

かつてシステム導入のコンサルタントをやっていた時に、一緒にチームを組んでいたプログラマーの方が制作されたプログラムをチェックしながら「汚いソースコード」「きれいなソースコード」という表現を使っていたので、どういうことなのか聞いてみたところ、きれいなソースコードというのは機能が漏れなくダブりなく切り分けられ、階層構造で整理されているものと説明してくれました。

ファイル整理にも同じことが言え、同じ内容のファイルが色々なところに散在し、フォルダの名前もどっちにファイルを入れればいいのかよくわからない名前になっていたりすると、整理に時間がかかるうえ、探す時にも混乱します。

マインドマップによって情報整理を行うにあたっても、上手く階層を作ることができれば例えば受験勉強で暗記が必要な場合などもマップを眺めつつ中心に近いところから覚えていくことで効率よく記憶することができます。

マインドマップのもう一つのメリット、「空白」

マインドマップのメリットでよく強調されているのが、枝が伸びない箇所がある場合に、そこに枝を伸ばしたいという心理が働くため、新しいアイデアが浮かびやすいというところです。

網羅的に枝を伸ばそうとしてもどうしても手薄になるところが現れます。そこで、なぜ手薄になってしまうのか、その部分について重点的に考える時間を割いた方がいいのではないかといった気づきもマインドマップという視覚的に訴えるノート術だからわかるというのはあります。

正式なマインドマップというのは細かいルールが決められており、本当は厳密にルールに従っていないものはマインドマップとは言えないそうです(記事のアイキャッチ画像のものは全くルールに従っていないため本当はマインドマップではありません)が、細かいルールにこだわらなくても一定の効果は見込めるので今後も積極的に使っていこうと思います。