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「江戸しぐさ」って何?

好きな時に好きなセミナーに参加できる

こんにちは。当ブログをご覧いただきありがとうございます。
この記事では江戸しぐさについてご紹介させていただきます。

成功している人は勉強熱心な人が多く、お金があまりない時にも有料のセミナーに参加しているのをいろいろな成功者の本を読んで知りました。独立するちょっと前から、多少お金がかかっても色々な興味があるセミナーに参加したいと思っていました。

こうして独立してから、経営者の集まる会に年会費を払って参加することでプロの講師ではありませんが、様々なテーマのセミナーに少額で自由に参加できるようになりました。今日参加したセミナーで「江戸しぐさ」と言う今まで聞いたことが無い言葉を知りました。

江戸しぐさの「うかつあやまり」

その内容は、「損して得取れ」「負けるが勝ち」みたいな話でとにかく相手に配慮して相手を第一に考える考え方です。

そのセミナーで話を聞いたのは江戸しぐさの中でも「うかつあやまり」という話で、相手の方の過失でぶつかったり、足を踏まれたり、何かこちらが被害に遭った時に被害に遭った方が謝るという作法です。

この話だけ聞くと「え?なんで?」と思ってしまいますが、講師が実際に経験した話を聞いて納得しました。講師が狭い道を車で通っていた時に、対向車が現れ、お見合いの状態になったそうです。講師はその道をよく知っていて、相手の方はちょっと下がればよけられるのに対し、自分がよけるとなると数十メートルは下がらなければならず、当然相手に下がってほしいと思って待っていました。しかし、相手は道をよく知らないのか一向に下がってもらえず、仕方なく数十メートル下がってよけたら相手はお礼を言うどころか睨んで通っていきました。

この時、もし自分が何も考えず狭い道で対向車が来たらどんなに自分が後ろに下がらないと行けなくても「必ず自分が下がってよける」と心に誓っていたならどうでしょうか。相手とお見合いになって時間を無駄にすることも、自分が譲ってあげたのに睨まれていやな気持になることも、相手を不快にさせることもなかったわけです。

面白いのは、譲らない方は相手が譲らない人だった場合、毎回お互い不快な思いをすることになります。絶対に譲ると決めている人はなんとなく損しているような気がしますが、絶対に不快になることはありません。

この話はほんの一例ですが、この最初から相手が欲しがるものを自分は欲しがらないことによって人生が幸せで快適になる「得るために捨てる」という考え方は結構好きです。

江戸しぐさの由来に根拠がない

この江戸しぐさという考え方自体は、かつて教科書に載っていたほど立派な考え方ですが、その由来となる「江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の行動哲学」という話には根拠がなく、江戸時代に築き上げられたものではないというのが歴史研究家の一般的な見解のようです。提唱した芝三光さんという方が話に信ぴょう性を与えるために作った作り話ということのようです。

内容自体は悪くないのですが、この江戸時代に作られたという虚構のせいで多くの歴史研究家がこの江戸しぐさを否定する事態になってしまっています。信ぴょう性を増そうとして信ぴょう性が無くなってしまったという皮肉な結果です。