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RPAはパソコン全体をマクロで操作するためのツール

RPA(Robotic Process Automation)の中でもWinAutomationというソフトを使って実際にロボットを作ってみています。請求データを更新して請求書を印刷するという作業をやってもらおうとしていますが、様々な例外パターンがあり、全てに対応するのはかなり複雑なプログラムになりそうです。

いくら直感的にロボットを作れると謳っていても、その本質はプログラミングです。確かに同じことを既存のプログラム言語でやろうとしたら相当ハードルが高いと思います。私のレベルだと既存のプログラム言語では何年かかるかわからないことを数か月程度でできるようになっていると感じます。が、そのハードルが多少下がったところでプログラムのことを全く知らない人が作るのは至難の業です。

人がやっていることをそのままやらせるのは難しい

RPAを一般の人にわかりやすく伝えるために、ロボットが派遣社員や契約社員のような単純作業をやってもらう人の代わりになるという説明の仕方をしますが、作って見て感じるのは人に作業をやってもらうイメージでロボットを作ろうとするとちょっと難しいです。これもロボットのインタフェースが進化していって音声を認識して人の抽象的な指示に対して向こうから「ここの部分をもっと具体的に指示してください」といった感じで修正を促してくれるレベルまで達したら人に指示を出すのに近い感じで操作できるようになると思いますが、そこまで達するには数十年かかると思います。

効果的に使いたかったら、まとめると同じ作業を気が狂いそうになるぐらい繰り返さなければいけなくなる単純作業を部分的にやってもらい、他は人がやるというイメージで使うといいのではないかと思います。おそらく、今まで人の手で何とかしていた単純作業というのはそれ単体ではそれほどボリュームが無いため人の手でやった方が速いという合理的な判断があったのだと思います。

複数の人が同じような単純作業をやっていたとして、その部分だけロボットに投げてやってもらったものを返してもらい、作業を続行するというのがいい使い方なのではないかと感じています。

似たような作業を「似たような」ではなく「同じ」にする必要性

人間がやる作業であれば、多少ブレていても「要はあれと同じ結果になればいいんだよね」と大体同じ結果になるように調整できます。しかし、ロボットにそれは無理です。例えば同じことをやってもらおうとした時に1列ズレる可能性があるというだけで処理が複雑になってしまいます。そこで、使うフォーマットは統一する、使う言葉は同じにするという標準化が必要になってきます。

これは、実は人がやる作業の時でも必要なことなのですが、人間はある程度曖昧でもなんとかできてしまうため、放置されがちな問題になっています。特に我々がやるような監査業務や税務業務は、ある程度個人の裁量に任される部分があるため人によってさまざまなやり方で同じ手続きを表現してしまいます。結果的に求められていることをやってはいるのですが、人によって好みがあり見た目が全然違っていたりします。

そういった部分を統一することで、単純なロボットでも間違いなく対応してくれるようになります。このロボットに人の運用を合わせるという工程があるのとないのとでロボットの出来上がるスピードや作業の精度が大きく変わってきます。

例えば前年度のデータを当年度の資料に持ってくるだとか、当年度のデータを元データからコピーしてくるだとか、そういった部分だけロボットにやってもらい(それだとExcelマクロでもできてしまうかもしれませんが)、判断が必要な部分を人がやるという役割分担を行うのがいい使い方だと思います。

小さなロボットをたくさん作り連携させる

プログラミングでも同じですし、様々な作業で言えることですが、いっぺんに壮大なことをやろうとするのは得策ではありません。ロボットも同じで単純作業をするロボットを複数作り、組み合わせを変えることでより複雑な作業をさせるというのがポイントです。

例えば、販売管理システムに顧客データを入力するという作業も下記のように分解できます。

①システムにログインする②一つの機能をメニューから選択して呼び出す③データを入力する④保存ボタンを押す

これをバラバラに作っておけば、①や④の作業は別の機能を使う時にも使えますし、②や③の作業も変えようとしたときに他への影響が少なくて済みます。この分解の細かさも究極的には1行のコードになってしまうため、小さければ小さいほどいいというわけでは無く、ある程度のまとまりが必要になりますが、そのあたりの感覚も経験してみないことにはわかりません。

結局は経験がものをいう世界

結局、「こういう作業をやりたいんだけど」と思っても、どういう命令ができるのかが分かっていないとイメージができません。一番手っ取り早いのは経験者に聞きながら作っていくということで、一人で悩まずに相談できる人がいたら相談するのがいいと思います。そういうサポートを行うサービスも最近は流行り始めているため、本当にものにしたければ多少お金がかかっても利用するのはいいと思います。業者に作ってもらうというのもコストがかかりますが、本格的なロボットを作りたいならそれも一つの手段になります。


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