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ゲームが好きだからというわけではありませんが

政治経済学部経済学科を卒業しているので経済学士ですが、私が大学に在学していた二十数年前、ゲーム理論が新しい経済理論として流行っていました。1990年代に生まれた行動ゲーム理論によって、利他的な行動の合理性が解き明かされ「情けは人の為ならず」が理論的に証明された時期です。

ゲーム理論という名前だからと言ってゲームとはあまり関係ありませんが、ゲーム理論の考え方は面白いと思いました。特にナッシュ均衡とパレート最適の話は大変興味深かったです。

ナッシュ均衡

他のプレーヤーの戦略を所与とした場合、どのプレーヤーも自分の戦略を変更することによってより高い利得を得ることができない戦略の組み合わせである。

Wikipedia

身近な例ではエスカレーターでどちらかに寄る現象がナッシュ均衡の状態です。エスカレーターを登っていきたい人と止まって乗りたい人がいる場合に、止まって乗る人がバラバラに立っていると登っていきたいひとは登れずにストレスを感じます。一方、止まっている人も登っていきたい人からプレッシャーをかけられて不快な思いをすることになります。

そこで、止まって乗りたい人がどちらかの側に全員寄れば登っていきたい人は登っていくことができ、止まって乗りたい人はプレッシャーをかけられずに乗ることができます。こうして、お互いその状態を崩すとマイナスにしかならない状態で安定するとナッシュ均衡の状態になります。パレート最適というのは、このナッシュ均衡状態になっている状態がお互いにとってベストの状態ということです。

世の中は、互いが収まるべきところに収まりナッシュ均衡の状態になっていることが多々あります。

パレート最適にならないナッシュ均衡状態「囚人のジレンマ」

ゲーム理論といえば囚人のジレンマと言っても過言ではないぐらい有名な話が囚人のジレンマです。ゲーム理論やナッシュ均衡を知らなくても囚人のジレンマを知っているという人は結構いるのではないかと思います。この囚人のジレンマもナッシュ均衡状態です。

囚人のジレンマというのは、互いに黙秘すればお互い軽い罪で終わる2人の囚人が、どちらかが自白するとその人は無罪だけどもう一人は重罪になってしまう、どちらも自白するとどちらも重罪だけど片方が自白する時よりは軽くなるという状況の時に、お互い黙秘できずに自白してしまう状態のことを言います。

ベストの結果はお互い黙秘して軽い罪で終わることなのですが、相手が自白するケースでも黙秘するケースでも自分が自白したほうが罪が軽くなるため、自白する以外に選択肢が無くなってしまいます。このように、ナッシュ均衡が互いにベストの状態ではないという事も往々にしてあります。

ゲーム理論が経営にどのように役に立つのかというと、「一見利他的な行動は損をするような気がするがそんなことは無い」というのを説明することぐらいしかできないのではないかと思いますが(経済学は全体的にそんな感じですが)、理論的な裏付けがあるのとないのとでは説得力が違うのでシチュエーションによっては役に立つ場面もあるかもしれません。


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