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IT化のアイデアは比較的出しやすい

ITを利用した効率化のアイデアや最新の技術を用いた業務利用のアイデアなどは、机上で語る分には比較的容易に出すことができます。RPA(ロボティクスプロセスオートメーション)で、ロボットに人の代わりに単純作業をしてもらい、決して退職しない24時間365日働くアルバイトを雇うといった発想自体はできますし、Excelマクロを用いて便利な簡易ソフトウエアを作るというのもマクロを組めない人でも発想することはできます。アプリ制作ツールを使って便利なアプリを作るを作って

システム導入時にも、ざっくりとこういう機能を実現したいというところまでは比較的容易に話が進みます。現状を分析して、業務を棚卸して将来の業務フローを描きましょうという手順についても特に問題なく話ができます。

先に進もうとすればするほど小さく面倒になっていく

このアイデアだしの段階、経営意思決定の権限がある経営層がプロジェクトを立ち上げようとする最上流の段階ではごく少数のメンバーがアイデアを出すフェーズのため、それほど工数もお金もかかりません。しかし、その後のIT投資の命運を決める重要なステップでもあります。

一旦、システムを導入するなり、何らかの投資を行うという意思決定がなされたら、プロジェクトチームが組成されより具体的な話が進められます。どういう手順で導入しようか、どういったソフトウェアを使おうか、プロジェクト完了までのスケジュールは…等々の大枠の画が描かれます。

この辺りはマネージャー層の出番で、この段階もまだ話としては進めやすい段階です。ところが、実際に細かい要件を定義しなければならなかったり、RPAであればロボットを構築しなければならなくなった時に、徐々に雲行きが怪しくなってきます。

例えば、要件の定義には場合によっては、どういった項目を作るのか、その項目の属性は文字列か数字か、数字であれば何桁必要かなど最初に大きな画を描いた話と比較するととても細かく、うんざりするような話になってきます。

ロボットも何度もトライ&エラーを繰り返す必要があり、思いのほか手間取って何日も解決策が見いだせないなど、「ロボットを作る」と口で言うのは簡単ですが、実際にコマンドの一つ一つを入れていく人はとても地味で時間のかかる作業をしなくてはいけません。しかも、思った通りに動かなければその人のせいのような扱いになり、とても割に合わない作業になってきます。

昔流行ったIT土方という言葉

この、細かく割に合わない仕事を誰かがやってくれないとIT化の実現は非常に難しくなります。したがって、こういった仕事をやってくれる人は非常に重要なキーマンになるわけですが、非常に労力がかかる割に評価もされない仕事のため、やってくれる人はなかなかいません。

誰でも未来の技術の話をするのととある項目の桁数の話をするのであれば前者の方が楽しいしワクワクするに決まっています。かつて、このような細かく地道な作業をやってくれる人のことを「IT土方」とか「職人」と言っていました。

本来であれば、頭が柔軟なスタッフ層がやってくれるポジションですが、少子高齢化でスタッフ層はますます手薄になって行くでしょうし、今後も様々なこのような土方や職人と言われるIT推進の基盤を支えてくれる人というのは少なくなって行ってしまいます。

結果的に外注という話になると思いますが、外注すれば当然高いコストを取られることになります。結局、「話は分かった。で、誰がやるの?」という話でお見合い状態が生まれ、話が遅々として進まないという状況に陥りがちになります。

この辺りをAIやロボットがやってくれるようになると革命的な進化が起こると思いますが、ロボットがロボットを作ってくれるという段階にはいまだ至っておらず、そういうことができ始めたらいわゆる「シンギュラリティ・ポイント」も見えてくるのではないかと思います。


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