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ゲームは人生を送る上で害悪か

子供にゲームをやらせたくないという親はかなり多いです。 私も子供がいる父親ですが、 近所の親のほとんどがゲーム反対派だと思います。私は趣味に書くぐらいなので賛成派ですが、奥さんの意向で子供は自由にゲームをできない環境です。

ゲームは本質的には学校の勉強と同じです。どちらも誰かかが作った問題を解いています。ゲームはゲームをデザインする人がゴールを設定し、プレイヤーはゲーム内のルールを理解してゴールを目指します。学校の勉強も最終的には試験に合格するために問題作成者が出題する問題を解答します。学校の勉強は教養のため、問題は理解度を試しているだけ、という考え方もあるかもしれませんが、現代社会においては成績はゲームのランキングと同様ですし、学歴や資格という称号を手に入れるために頑張って勉強しているというのが実情だと思います(それでいいのかという議論はあると思いますが)。

なので、私の中ではゲームが上手な人は勉強ができる素質もあると思います。ゲームと勉強の最も大きな違いは親が「やるな」というか「やれ」というかで、それが原因でゲーム好きな子と勉強嫌いな子が生まれているのではないかと思っています。

ソーシャルゲームというジャンル

ソーシャルゲームというのは、SNSのように他人と関係がゲームの中に要素として組み込まれているゲームです。2000年頃から、ブラウザ上でJavaScriptというプログラミング言語で作られた自作ゲームが現れ始めました。今振り返ると、それがソーシャルゲームの原型だったわけですが、それから約20年を経て随分進化しました。当時は単純にスコアがランキングされるのが唯一の他人との関係を示すものでしたが、今ではチャット機能を常備してあったり、外部でSNSのコミュニティができたりして互いに情報を交換しつつ、協力してプレイするゲームがたくさんあります。

私はシミュレーション系のソーシャルゲームが好きで、特に大航海時代をテーマにしたゲームが好きですが、大航海時代をテーマにしたものは少なくプレイ人口もせいぜい数百人程度の小規模のものばかりなので誰も知らないマイナーなゲームをよくプレイしています。

ソーシャルゲームの中に生まれる組織

大抵のシミュレーション系のソーシャルゲームは他のプレイヤーと組んで進めることでかなり有利になります。チームを組む機能がゲームのルール上組み込まれていますが、誰がリーダーになるのかとか、組織に入った時にどういうことをやらなければならないのかとかいったことは全部自分たちで決めないといけません。組織に入るだけ入って何もしないとか、突然連絡が取れなくなるといったことは日常的に起こります。

そういう状況下で成立する組織というのはおそらく最も互いが自由意志を持っている、組織を組みたくて組んでいる組織だと思います。普通に考えると組織としての体をなさない気がしますが、優れたまとめ役がいると、驚くほど強いチームワークで個々がそれほど強くなくてもチーム全体でゲーム内の上位に食い込んできたりします。

私が所属していた組織で、 上手だと感じるまとめ役、リーダーにはいくつかの共通点がありました。

コミュニケーションを積極的にとる

まとめ役になったからと言ってしゃべらないといけないということは無いのですが、チームワークがいい組織はまとめ役がよくしゃべっています。何か指示を出したりというのもありますが、世間話もよくしています。他チームともよく連絡を取り合っています。ソーシャルゲーム内では現実に顔を見る機会はないので、文字情報でしかその人の人となりがわかりません。意外と文字だけでも人となりはわかるものですが、文字として打つ量が多ければ多いほどどんな人かわかるようになります。

相手がうんざりしない内容を話し続けるというのはかなり難しいことだと思いますが、上手なまとめ役はそういうことが上手です。

同じ目線よりやや下から話す

上手なまとめ役の人は人に色々と教えるのも好きですが、教わろうともします。リーダー=チーム内で誰よりも強いプレイヤーということが多いですが、何でも自分の方が知っているという態度ではなく、知らないことは率直に聞く人が多いです。まとめ役の話は別にして、強いプレイヤーというのは共通してルールに精通しています。誰よりもゲームのルールを読み込んで理解しているような印象です。

話し方も相手によってうまく使い分け、仲良くなってきたらフランクに、ちょっと距離があるようなら上から目線にならないようにして話しています。ゲームの向こうで操作している人が老人なのか子供なのか、青年なのか女性なのか、話し方で何となく推測はできるものの、人によっては現実世界での印象と全く違う話し方の人もいます。そういう状況下ではある程度礼儀正しく話すのが一番無難ですが、いいチームワークのためには、できるだけ本音で話せるようになっていた方が、瞬間的な判断が必要な時に変な気を遣わずに済みます。前述のコミュニケーションもそのために取っている側面がある気がします。

言いにくいことも必要であれば言う

いいリーダーとただのいい人の決定的な違いは、チーム戦で判断が難しい局面の時に一番わかります。ゲームの中には強いプレイヤーも弱いプレイヤーもいて、チーム戦を戦っていると編成や作戦を変えた方が勝つ確率が高まる局面があります。その時に、リーダーは弱いプレイヤーを外して強いプレイヤーと入れ替えたり、作戦として誰かが犠牲になるような指示をしなければならなかったりします。

この時、「ゲームだから…」と何も変えずにそのまま負けてしまってもいいわけですが、チームワークがいいチームだと勝つ確率を上げるために当たり前に作戦が変更され、編成替えが起こります。そのなかで「あ、自分って弱いプレイヤーと思われてるんだ」と若干傷つく人もいるかもしれませんし、「その作戦は間違っている!」と思う人もいるかもしれませんが、それでもチームのために受け入れられるかどうかは、互いの信頼関係にかかっています。

どうでもいいからこそ最も難しい組織

ソーシャルゲームの組織は、結局はゲームなので、成功しようが失敗しようが人生で路頭に迷ったりはしませんし、死ぬわけでもないので、みんなが「ゲームなんだし適当でいいじゃない」と思えば本当に適当でもいい組織です。その中でいいチームワークを作り、かといってプレイヤーに無理をさせたりせず(無理をさせればすぐにいなくなってしまいます)、チーム全体を上位にするというのは、おそらく最も難しい組織化だと思います。

そこにあるのは純粋に「みんなでワクワクしたい」「みんなで面白いことがしたい」という気持ちだけです。「このチームのみんなと」という気持ちや「リーダーに協力しよう」という気持ちを引き出すゲームの向こうのまとめ役の人は本当の組織化の実力がある人なんだと思います。


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