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経営理念-どうなりたいのかの重要性

無料のネット集客セミナーを受けて感じたこと

今日は税理士の方が講師のネット集客セミナーに参加してきました。話を聞いていて、色々と非常に参考になりましたが、大きく印象に残ったのはサービス提供のスタイルです。

顧客には事務所に来社してもらう、記帳代行はやるとしても外注など、とにかく自分の時間を付加価値の高い作業に使うべく徹底されていると思いました。特に顧客に来てもらうという発想は私にはなかったので、それでもいいのかと驚きました。

税理士というのは、将来的にはわかりませんが今の所はまだ地元密着のビジネスだと思います。そんな中、ネットからの集客をメインにして、顧客には来てもらい、面倒なことは極力避けるというのは、非常に理想的だと思う反面、そんなに都合よくはいかないのではないかという先入観がありました。しかし今回の例を見る限り決して夢物語ではないどころか、普通に実現できており思い込みというのは本当に気を付けないといけないなと思いました。

どうありたいのかを明確にするから実現できる

よく、経営者が集まる勉強会なんかに参加すると、経営理念の重要性を強調されます。前述の税理士の方も、ある種のポリシーが明確にあり、そこは絶対に譲れないという自分の中の理想が明確にあるからこそ、望んだやり方を実現できているのだと思います。経営理念には、これと同じような役割が求められているから重要なのだと思います。

とにかく仕事を引き受けようとすると、様々な内容の仕事を引き受けることになり、仕事に習熟するのも遅くなりますし、どうしても浅く広くになってしまいます。また、個々の顧客ごとにやり方が微妙に違っていたりして対応が煩雑になったりします。その結果、それぞれを専門にしている人よりは劣ってしまい、付加価値が低くなるという状況になりかねません。

自分がどうありたいのかを明確にすることで、何を捨てるかが決まり、理想像に近づけることができるということに改めて気づかされました。

経営計画を策定するにあたっても、まずは経営理念を考え、自分が何のためにビジネスをやるのか、どういう形でやるのが自分も顧客も幸せになれるかといったところをきちんと考えて、理想が明確にイメージできるようになる必要があります。そのうえで、その理想に沿ったビジネスの在り方を考えます。その在り方がどのタイミングでどういう順序で実現していくのかという時系列を考え、実現していくことで収益がどの程度増えるのか、費用がどの程度増えるのかといったところを考えるのが正しい経営計画の立て方です。

漠然と〇年後にはこれぐらい売り上げを伸ばしたいなという希望で将来の利益計画を考えても、根拠に乏しく作った本人も含めあまり信用できないと思います。