中小企業の経営者に会いたい!
こんにちは。当ブログをご覧いただきありがとうございます。
この記事では日常の経験を通して感じたことをご紹介させていただきます。
独立開業する前は、公共機関(自治体、大学、病院のような組織)を対象としたアドバイザリーサービスを行う部署にいました。そのため、いわゆる民間の経営者の方と接する機会はありませんでした。
今後は中小企業の経営者の方と一緒に仕事をしてみたいと思い、とりあえず個人で事業をやっている友人や、中小企業の社長になっている友人に話を聞かせてくれと連絡を取ってみました。連絡を取れば喜んで応じてくれるのですが、いかんせん経営者の友人は非常に珍しく、また遠方だったりしてなかなか会えません。わざわざ大阪まで出向いて数時間話を聞かせてもらったりもしました。
中小企業の経営者が集う場所
そんな中、別々の友人から「独立したんだったら、こういうのがあるんだけど来ない?」と2つの組織を紹介してもらいました。同友会と倫理法人会という組織です。どちらも中小企業や個人事業の経営者が中心となって構成されている組織でした。
ゲストとして定例会に参加させていただいてまず感じたのは「世の中にはこんなに経営者がいるのか」ということでした。同友会を紹介してくれた友人(もちろん彼も経営者です)が「経営者っていう肩書の人間は課長っていう肩書の人間より多いと思うよ」と言っていましたが、本当にそんな気がしました。
技術の同友会、精神の倫理法人会
どちらも参加してみて同友会という組織はどちらかというと経営のテクニック的なものを学ぶための組織、倫理法人会は経営の精神的なものを学ぶための組織といった印象を受けました。どちらかというと同友会の方が実践的な役に立つテーマについて話をしているような、良くも悪くもわかりやすい印象だったため、まずこちらに入会しました。
倫理法人会については紹介してもらった支部が家から遠く、モーニングセミナーと言って週に1回早朝6時からセミナーに参加する必要があるというのがネックで躊躇していましたが、結局本日入会しました。
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
倫理法人会は倫理の教えを守ろうという一種の宗教的な部分があります。神や仏を奉っているわけではありませんが、清く正しい心を保ち続けることが積極的に推奨されています。清く正しい心などという綺麗ごとが生き馬の目を抜く経営の世界ではむしろ仇となるのではないかとも考えられますが、私は全く別のことを思い出しました。
かつて大学で経済学を学んでいたころ、必修図書として「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という有名な古典がありました。当時は全くちんぷんかんぷんでろくに理解できなかったのですが、要は「近代資本主義の担い手となった経済的な成功者はピューリタン(プロテスタントの中でも厳しい戒律を守る清教徒)だった!」という逆説的な内容の話です。ちなみに経済大国アメリカの経済の源流になっているのも清教徒と言われています。
現代でも、ユダヤ人が経済を牛耳っているなどとまことしやかに語られていますが、ユダヤ教も戒律の厳しさでは他の宗教の追随を許しません。
自らを厳しく律することで生まれるエネルギー
私はマラソンやトライアスロンといった持久力を競うスポーツを趣味でやっていますが、より速くなりたかったら日々の練習が必要です。怠けたい、休みたいという気持ちに負けず習慣的に運動ができるようにならなければ、なかなか上位に入ることはできません。
自らを厳しく律することで、経済的に成功するというのは、この「習慣的に運動した結果、いい結果が出せる」という話の精神版なのではないかと思います。自らを習慣的に厳しく律することが、妥協せずに考え抜いたり、適当にお茶を濁さず真の解決を目指そうとしたり、我欲にとらわれず関わる人すべてにメリットのある解を考えようとしたり、といったことにつながって、いい結果が生まれるのではないでしょうか。
倫理法人会に入会したことで、「職場の教養」という小冊子が毎月30冊いただけるようになりました。1日1ページで倫理の小話が書いてある冊子で、倫理法人会の精神がちょっとだけわかるようになっています。ご興味がある方は無料でお配りしますので問い合わせフォームからよろしくお願いいたします(私から勧誘等は一切いたしませんのでご安心ください)。