中小企業デジタル化応援隊事業というのが9月からはじまっています。時給3,500円まで補助してもらってちょっとしたIT化の仕事を個人のIT専門家にやってもらうという制度です。
中小企業デジタル化応援隊事業とは
中小企業デジタル化応援隊事業とは、中小企業庁が実施しているフリーランスや個人事業主のIT専門家が登録を行うことで、時給3,500円までを1件30万円まで補助してくれる制度です。
依頼したい中小企業は、これまた登録を行い、相談案件を作成します。お互い直接マッチングを行ってもいいですし、事務局が作成したマイページを通して相談案件を広く募集し、IT専門家が応募するという事もできます。
中小企業は最低でも時給500円は自分で支払う必要があります。なので、最低時給は4,000円~という事になります。最低時給で仕事をすることになるとすると、1件当たりの上限30万円から考えると最大85時間ぐらいの工数の仕事になります。
私の場合は、時給1万円~でfreee・TKCのような会計システムの導入及び、その前段階としての業務整理を行うことになります。したがって、依頼する側の中小企業の負担は6,500円程度になります。
IT専門家はフリーランスや個人事業主、一人会社の方が対象
この制度は、おそらく「IT化に興味はあるけど、うちは小規模だし、そんなにお金は出せない…」と思っている中小企業の方と、コロナ禍で困窮している個人で細々とやっているIT専門家を上手くマッチングし、双方Win-Winの関係を橋渡ししてあげようという事を狙っているのではないかと思います。
確かに、システム導入となれば、大手のシステムコンサルタントに頼むとすぐに数百万円規模のプロジェクトになってしまいますし、「そんな規模は求めてないし、コストもかけられない」と思っている小さな会社の方ほど人手もおらずIT化は遅々として進まないのではないかと思います。
そんな中、ちょっとしたアプリやマクロを作ってくれる、Web制作を手伝ってくれる、SEO対策をやってくれるといった人がいてくれたら、それも格安で頼めれば「ちょっと頼んでみようかな…」と思う中小企業の方も多いのではないかと思います。
完了期限が2月末であることに注意
この制度、実験的にやっているのかIT専門家の対応完了期限が2月末になっており、ほとんど時間がありません。登録受付期間は1月末までです。
私は登録に1週間以上かかりましたが、通常は2,3日でできるようで、申込自体もそんなに時間はかからなかったので、何かしらITに関係している業務を行っている個人事業主の方は是非登録するといいのではないかと思います。
ちなみに、個人として登録し、自分の会社にコンサルするなんていうお手盛りは許されませんし、ステップごとに審査が入るので「錬金術やー!」と思った方はご注意ください。
私の場合、最低金額の500円では対応できないのですが、もし会計システムの導入や業務効率化にご興味がある方はezakitakakazu.office@gmail.comまでご連絡いただければと思います。