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いい作品に共通する楽しさ

いい仕事であることに必要な条件

1983年7月にファミリーコンピュータが発売されてから、40年近くが経とうとしています。その前にはゲームウォッチという携帯ゲームがありましたが、ファミリーコンピュータが発売されたことで数々のゲームが生まれる環境が整い、名作と言われる作品も数多く現れました。

小学生の頃、ソフトは1本数千円と、とても気軽に買える値段ではなく、年間に誕生日、クリスマス、お年玉等々プレゼントをもらえる機会を全部つぎ込んでも数本がやっとでした。また、現在のようにネットで評判を検索することもできず、出会えるソフトはほんとにごく少数でした。

それが、ゲーム動画というジャンルが動画サイトで生まれたことで、生涯知ることが無かったかもしれない名作をたくさん知ることができるようになりました。昔のゲームを見ていると、名作と言われるゲームに共通して感じるものがあります。

名作と言われるゲームは製作者が楽しんで作っていることが伝わってきます。本当の所はわかりませんが、自分たちが楽しく、ゲームが売れて(=プレイヤーを楽しませて)という最高の状況を生み出しているのが名作なのではないかと思います。

もちろん最近のゲームでも同じような状況で名作は生まれていると思いますが、何となくですがファミリーコンピュータの時代は制作チームも小規模で、お互いの顔が見える規模だったのではないかと思います。今はゲーム機のスペックも上がり、ゲーム会社も大企業になり、名作のセオリーも研究され、ある程度組織的に、良くも悪くも機械的に名作を生み出すことができるようになってきている気がします。

仕事を楽しむにはどうすればいいのか

仕事を楽しむことができればいい仕事ができるというのは間違いないと思います。楽しければ集中して取り組むことができるでしょうし、仕事のために時間を使っても苦になりません。楽しむためには、いくつかの要件があります。

①自分の意志でその仕事をやる

楽しむためのまず第一の要件は、その仕事をやらされてやらないという事です。自分の意志で、自分がやりたくてやっているんだという自覚をもって仕事をすることが重要です。こうゆう状況にするためには、指示を待って言われたことだけをこなすというような仕事の仕方をしていては無理です。

組織の中でも楽しそうに仕事している人は、自ら目標を決めて自律的に動いています。会計士で独立した人は総じて楽しそうですが、これもまた自分がやりたくてやる仕事しかやらないしやれない状況に身を置いているため、自然にこの要件を満たしているからだと思います。

②その仕事で誰かを幸せにできている

楽しむためのもう一つの要件は、その仕事に意義を感じるという事です。ゲームの例でいえば、ゲームを通してプレイヤーが楽しんでいる姿を想像できると楽しいし、やりがいが出てきます。何の役に立っているのか、何の意味があるのわからない状態で仕事をしていたら楽しさはほとんどないでしょうし、本当にお金のために働いているような状態になるのだと思います。

仕事というのは生きていく上でどうしても避けて通れず、人生の大半を費やさざるを得ないものです。もちろん、多額の財産を所有している人で、仕事を全くせずに人生を送れる人もいるでしょうが、ほとんどの人はそんなことは無いと思います。その仕事を高い質で楽しくやれたら、それに越したことはありません。