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10月にあてにしていたIT導入支援のプロジェクトがコロナの影響で延期になり、一時的に売上が落ちたため、セーフティ4号による借入をやってみました。

借入についての勉強も兼ねてセーフティネット4号を利用しました

今まで住宅ローン以外で金融機関から借入をしたことがなく、今回もどうしても借りなければ首が回らないというわけではありませんでした。ただセーフティネット4号は借りられるなら借りておいた方がいいというのが税理士の間では定説です。顧問先が借りる際にも具体的なアドバイスができるように借入を行ってみました。

条件を満たしたらまずは市町村へ

セーフティネット4号を利用するためには、まず個人事業主なら開業届の時に申請した事務所の、法人なら法人登記した本社所在地の市町村で、セーフティネット保証の認定(第4号認定)を受ける必要があります。

通常は特定の災害等に起因した売上の減少である必要がありますが、今回コロナがこの特定の災害等として認められたためセーフティネット4号が発動しています。

各市町村で微妙に異なるようですが、新型コロナウイルス感染症の発生に起因して、原則として、最近1カ月の売上高などが前年同月に比して20パーセント以上減少しており、かつ、その後2カ月を含む3カ月間の売上高などが前年同期に比して20パーセント以上減少することが見込まれる場合には所定の様式に記入した書類を持って市町村に行き、認定を受けます。

ここで注意しなければいけないのは、申請するタイミングです。売上減少が確定した次の月に申請しなければいけません。その後回復が確認された後では認めてもらえません。この点が持続化給付金のような期限内であればいつでも申請できるものとは異なります。

私の場合は、春日市のホームページから認定申請書をダウンロードして記入したものを市町村に持っていきました。所定の課(春日市では地域づくり課・商工農政担当)の窓口に行くと、準備した必要書類をチェックされ、その場で認定証を発行してもらえます。多少質問されますが、所要時間は10分程度だったと思います。

認定証を持って金融機関へ

その後、その認定証を持って金融機関に行き、借入の書類を作成していきます。私の場合は先日知り合いに紹介していただいた銀行員の方がいらっしゃったので、その方に相談して借入れの手続を行いました。指示に従って本人確認書類や印鑑証明等の必要書類を持参し、銀行で書類に必要情報を記載していきます。この辺りは、金融機関の方に相談したら親切に教えてもらえると思います。

信用保証協会の面談

その後の手続は金融機関の方でやってもらえるのですが、私が借りようとした額が売上に対して大きすぎたのか、信用保証協会の方から連絡があり、事業内容を説明に来て欲しいという連絡がありました。来て欲しいというか、私の事務所に行ってもいいと言われましたが自宅開業なのでこちらから出向くことにしました。福岡では信用保証協会は博多駅から徒歩10分ぐらいの所にあります。

協会には事業内容が分かる契約書やお金の出入りが分かる通帳などを持参して、自分の事業について説明しました。税務業務は通常は顧問報酬で毎月一定額が入ってくるため申告時期以外は大きな売り上げの変動がありません。しかし、私の収入は他の会計事務所の監査支援業務の方が影響大です。こちらは1日いくらの仕事で、監査には忙しい時期とそうでない時期があり、ほとんど仕事が無い月もあれば10日以上仕事がある月もあります。

このため、売上は月別で見ると安定しておらず、またプロジェクト形式の仕事が延期になったことであてにして開けていた10月の売上が大きく減少しました。この旨を説明し、資料として監査業務の契約書・税理士の顧問契約書・コンサル業務の契約書を適当に見繕ってもっていき、あとは財産の全貌がある程度把握できる程度の開業時からの通帳の明細を持っていきました。

担当の方は終始にこやかに対応していただきました。私が中小企業診断士でもあるので信用保証協会が依頼している中小企業診断士協会への仕事へもぜひ参加してくださいと言われて帰ってきました。

余談ですが、中小企業診断士協会には、ほぼ毎日拘束されてしまいますが、1日2~3万円程度の仕事であれば定期的に募集がかかっており、どうしても仕事が無いという方でもそういった募集に応募して生活していくことは可能だと思います。

金融機関への信用保証協会からの連絡、金融機関での審査

面談がある場合とない場合があるようですが、面談が終わった後は信用保証協会から金融機関へ審査結果が通知されます。結果を受けた金融機関は内部で審査を行い決裁されたら貸付を行います。

通常は、金融機関にも貸し倒れのリスクがあるため信用保証協会の審査とは別に金融機関内でも厳正な審査が行われるはずですが、今回は信用保証協会が無担保で全額保証してくれるため、金融機関が貸し倒れることはありません。借りた我々が返せなくなっても信用保証協会が返してくれます。このため、金融機関内の審査は形式的なものだと思われ、それほど時間はかからないはずです。

金融機関から貸し付けOKの連絡が来たら、市町村から発行される所得(課税)証明を持参して、必要書類を作成し貸し付けてもらいます。私の場合は、借入する金融機関に通帳を持っていなかったため通帳もついでに作成してもらいました。

3年間は1円の負担もいらない借入

実際に借りてみて驚いたのは、3年間の間は1円も自己負担がいらないという事です。通常の借入は保証料(今回の借入であれば借入金額の0.85%)が差し引かれて入金されますが、それすら国が負担してくれます。

そして、支払利息については一旦は口座から引き落とされますが、利子補給という形で金融機関の方で年に2回利息分を補填してくれます。我々の方では何もする必要は無いようです。第1回の利子補給は先日12月16日にあったようです。第2回は来年2月26日になっています。

元本は3年間据置にすることも可能で、据置にすると3年間支払利息分だけ口座にあればいかようにも運用可能です。極端な話、借りたお金を3年間定期預金の様な利息が付く金融商品に預け入れて3年後に一括返済するだけで利息分プラスになるという事になります。借入資金を何らかの形で事業に投資して3年内に1円でもプラスになれば得をしたことになります。

借入によるレバレッジ効果

通常借入は、何らかの借りた額以上のリターンが見込める投資先がなければ利息や保証料によるマイナススタートであるため、借りるのに躊躇してしまうと思います。しかし、今回に関しては借りて何もせずに3年後に全額返済しても1円も出費なく借りることが出来ます。さすがに、これであれば借りない理由がありません。

セーフティネット4号を利用できそうであるが、どうすればいいのかわからない等ありましたらezakitakakazu.office@gmail.comまで一度ご連絡いただければと思います。初回の相談は無料です。


コメント一覧

返信2021年1月5日 12:09 PM

柴田24/

危機関連保証も制度としては良いですね。内容変わらず、20%の売上減少でなくても融資受けれるチャンスがあるので。

    返信2021年1月7日 1:25 AM

    江﨑 貴一23/

    なるほど、危機関連保証とセーフティネット4号・5号は別枠なんですね。 4号は現時点の落ち込みが判定基準でしたが、こっちは将来的な見込で貸してくれるという事ですね。

返信2021年1月11日 10:22 AM

柴田25/

別枠のようです。異なる点は、 15%以上の減少実績とその後の見込み か 20%以上の減少実績とその後の見込み だけでした。それ以外は全部同じ制度とのことです。昨年同月比19%減少の月があった(その後も落ち込みは予測される)のですが、もし「危機関連保証」を知らなかったら セーフティ4号取れなかった・・・ とメリットある融資を受けるチャンスを逃すところでした。

    返信2021年1月13日 11:25 PM

    江﨑 貴一25/

    なるほど、20%未満15%以上落ち込んだ人用の救済措置みたいなイメージですかね。 情報ありがとうございます。

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