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今日は丸一日コンカーという経費精算ソフトのワークショップを受けていました。電子帳簿保存法が改正され、にわかに活気づいている経費精算ソフトですが、ワークショップを受けていて「今後はITリテラシーが無い人はどんどん置いて行かれてしまうのではないか…」と思う場面がありました。

SAP傘下の経費精算ソフト「コンカー」

ここにきてSAPか…と感慨深くなってしまうのは、私のキャリアのスタートはSAPの導入コンサルタントで、ABAPというSAPを動かすための独自のプログラム言語を書ける数少ないコンサルタントとして活躍していました。

あれから約20年。SAP社は今もERPの会社として君臨していますが、当時は高価すぎて大企業でなければとても入れられなかったERPから、現在ではカバー範囲が中小企業にまで及んでいます。流行りのサブスクリプション契約によって、中小企業でも利用可能になってきました。

コンカーは元々はSAP社が開発した経費精算ソフトでは無いようですが、買収によってSAP傘下に入ったようです。一通りの経費精算のための設定について説明を受けましたが、特徴的だったのが「ルール設定の自由度の高さ」でした。

例えば、ある経費について「土日の申請は警告を表示する」とか、「○○円以上の申請はブロックする」とか、「A又はBであれば警告を出す」とか、まるでExcelの関数のように設定できます。

この設定の説明を聞いていて、最近よく話題になるサイボウズ社のKintoneを思い出しました。これも自由度の高い設定をユーザー自身が行い、独自に進捗管理アプリのようなアプリを作るためのプラットフォームです。

カスタマイズを自由にできるようにしている最近のトレンド

SAPコンサルタント時代、カスタマイズはベンダー側で行うのが常識でした。なぜなら誰もカスタマイズの方法を知らなかったからです。ITリテラシーというITの素養はゼロで当たり前。1でも2でもあればすごい!くわしい!と言われた時代です。私のABAPの知識もExcelマクロで簡単な処理が行えるのと大差ないレベルでした。

あれから20年。デジタルネイティブ黎明期の我々が40代半ばになり、それより若い世代は皆デジタルネイティブです。今ではうちの5歳児の息子もYoutubeを自分で立ち上げてテレビで見ています。

こうなってくると、「あれこれベンダーに指示出しても全然反映してくれないし、反映してくれたと思ったら頓珍漢な仕様だし、もうなんなんだ!」と怒っていたかつての状況から「ベンダーに頼むより自分でやった方が思った通りにできるからやらせて欲しい」という状況になってきているという事です。

ITはちょっと…とかなんとか言っている場合ではない時代

ITは英語のような感じで、理解している人が珍しくなくなってきているのだと思います。英語は英語圏の人とビジネスを行わない限りはそこまで困りませんが、ITは違います。業務の効率化と切っても切り離せないITはどんな業務でもグローバルでもローカルでもかかわってきます。

今までの私の感覚では、特定のITに詳しい人が会社のIT関連の課題を一手に引き受け、解決するというイメージでした。しかしこれからは、ある程度ITが分かるたくさんの人が分散してIT関連の課題を解決する時代になってきています。

私がSAPコンサルタントだった20年前にはメインフレームからクライアントサーバへと言われていました。巨大な1つの高性能コンピュータが全てを担う時代から小さな多くのコンピュータが分散処理を行う時代へ移行していた時代です。

ハードウェアレベルでのこの話が、今ではソフトウェア(人)レベルで始まっています。こうなってくると、「ITはよくわからんから専門家に任せよう」なんて悠長なことを言っていると、どんどん置いて行かれてしまう時代になってしまったのではないでしょうか。


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