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読書ならぬ聴書の効用

音声で朗読を聞くことで本を読む代わりにする

最近、AmazonのAudibleに代表されるように本を音声で提供したり、音声の教材が徐々にメジャーになりつつあるようです。Youtuberも増えてきて、私が会計士税理士だからだと思いますが、関連動画に出てくる会計士・税理士Youtuberもたくさんいます。このYoutubeもDaigoさんの動画のように特に画面に情報が載っておらずしゃべっているだけの場合は音声の教材となりえます。

ウォークマンが発明されて数十年、本を読む代わりに耳から学ぶというのはもっと早い段階からメジャーになっていてもよかった気がしますが、本を音声化するには膨大な労力がかかります。自分で朗読して音を吹き込むぐらいなら読んでしまった方が何倍も速いです。だから商品として誰かに読んでもらったものを本のように買う必要があるのですが、そんなに普通には音声では売ってませんでした。

この録音するというステップが耳から勉強するという際に大きな壁になっていましたが、動画サイトが一般的なツールとなり徐々にその壁はなくなりつつあるようです。

読むより聴くメリット

読むよりも聴く方がマルチタスクに向いています。記事を書いたりする際には聞いていても内容が頭に入ってこないため難しいですが、例えば車や自転車を運転している時、電車に乗っていて本を開くのが難しい時、歩いている時、ジョギングしている時等々、本を読むことはできないけど耳から聴くことはできる状況はかなりあります。寝る前等もいいかもしれません。

また、別の作業のついでであれば、特にそのために時間を設ける必要が無いため、読むよりも何度も繰り返すことに抵抗がありません。大野耐一氏のモノづくりの真髄という講演は本にもなっていて、私は音声も本も両方持っていますが本は1回読んだきりですが、講演の方は何度も聞きましたし、今後も聞くと思います。

他にも、音はデータなので持ち運びが容易という点もメリットです。

聴くのに向かないもの

一方で、聞いて学ぶことに向かないものもあります。本は図示できますが、音声では図示できません。したがって、どうしても図で説明した方が分かりやすいものや、その図を基にこことかそことか指示語が出てくるような書籍はただ聞いているだけではわからないと思います。例えば、「わかりやすい資料の作り方」などは見ればすぐわかるものを音声で説明されても厳しいでしょう。

本には本の良さがあり、電気がいらない、目次で俯瞰できるなど音声にはないメリットがあるため無くなることはないでしょうが、音声をもっと活用することで学習効率を上げていくことができます。