独立開業を目指す公認会計士・税理士の方向けの記事

開業のご挨拶

2019年11月22日に開業しました

当ブログを訪問いただきありがとうございます。
江﨑会計・中小企業診断士事務所の代表の江﨑貴一と申します。

元々は大手監査法人に勤務する公認会計士で、会計監査はあまりやっておらず、グループのコンサルティング会社に出向したり、自治体・大学・病院等を顧客とする部署でコンサルティング業務を行っていました。

当事務所の経営コンサルティングの方針

かつて、トヨタ生産方式を開発した大野耐一氏は講演で以下のように言っています。

「トヨタ生産方式っていうのは、本にするとあんなふうに分厚くなってしまうけれど、一言でいうと『必要なものを、必要な時に、必要なだけ、できるだけ安く作る』ということだ」

私はこの話を聞いた時、「自分が経営コンサルティングを行う時に従うべき指針はこれだ!」と思いました。

当たり前のように見えて当たり前ではないトヨタ生産方式

え?当たり前のことじゃないの?と思われた方もいるかもしれません。
では、こんな状況を目にするとどうでしょうか。

・従業員が暇そうに新聞を読んでいる
・機械が1日の半分も稼働していない
・頻繁に段取り替えが起こっている

この状況はだめだと思うのではないでしょうか。
ところが、大野氏の主張によれば、これがいいか悪いかは「状況による」ということになります。
必要なものを、必要な時に、必要なだけ作りたかったら、必要もないのに従業員が忙しく動き回っていたり、機械が動いて当面は必要がない仕掛品を作っていたり、段取り替えが大変だからといらない分まで一遍に作っていたら条件を満たすことはできません。

でもこれって製造業特有の問題では?という方には以下のような状況が普段起こってないでしょうか。

・全員が何かしらの作業に追われていて突発的な案件に対応できる人がいない
・誰が何をやっているのか全体を把握できている人がいない
・計算上では人は足りているはずなのになぜか人が足りない

「必要なもの」を「必要な作業」に読み替え、必要な作業を、必要な時に、必要なだけやるということを徹底するだけで、上記のような状況はかなり軽減可能になります。

お金の流れのリードタイム短縮が会社を強くする

会計的な視点からみると、この話はお金が投資されて、製品やサービスが提供され、より多くのお金になって回収されるという一連の流れのリードタイムを短縮するという話になります(なぜそういう話になるのかは追々記事を書いていきたいと思います)。

リードタイムを短縮する際に見逃しがちなポイントには以下のようなものがあります。

・投資のタイミングをあえて遅らせる必要がある場合がある
・まとめ買いで安くなる場合でもあえて少しづつ買うべき時がある
・同時並行作業の方が効率的に見える場合でも一つ一つやるべき場合がある

こうして、リードタイムが短くなると以下のようなメリットがあります。

・投資の結果が早くわかり、軌道修正が行いやすくなる
・投資が成功した場合成長スピードが加速する
・資産がお金の姿で会社に存在する時間が長くなり倒産リスクが低減する

つまり、変化に対応しやすい強い会社を作ることができるようになります。

当事務所では、今後この話を軸にした経営コンサルティング、財務会計の相談等を実施していきます。
もちろん、明確な経営課題についてご相談があれば、この方針とは関係なく対応させていただきます。

ご相談は問い合わせフォームからよろしくお願いいたします。