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2月6日・7日開催 第7期事業承継M&Aアドバイザー養成講座

7回目になりました福岡県中小企業診断士協会の福岡事業承継・M&Aセンター主催の「事業承継M&Aアドバイザー養成講座」が開催されます。私も2日目の企業価値評価と財務DDのパートを担当しますので告知させていただきます。

※本講座は緊急事態宣言の発出に伴い延期となりました。延期後の日程については現在調整中です。

事業承継・M&Aアドバイザーを名乗ることが出来るようになる養成講座

お申し込みはこちらのフォームからできます。
https://f-bsma.jp/certification/advisor/

昨今、経営者の高齢化、後継者不足からスモールM&Aと言われる、小規模な会社のM&Aが活発化してきています。大手同士のM&Aと異なり、取引価額も報酬も少なくなるため、大手のM&Aを手掛ける会社は投資対効果が見合わないため、小規模な事務所や個人で開業している士業・経営コンサルタントの方の新たな市場として注目されています。

M&Aの報酬はレーマン方式という売買が成立した際の取引金額の〇%という決め方が一般的であり、具体的には以下のようなルールになります。

取引金額が5億円までの部分・・・5%
取引金額が5億円を超え10億円までの部分・・・4%
取引金額が10億円を超え50億円までの部分・・・3%
取引金額が50億円を超え100億円までの部分・・・2%
取引金額が100億円を超える部分・・・1%

スモールM&Aのほとんどが5億円以下の取引だったとして、取引金額の5%が報酬になります。5,000万円の取引で250万円。1億円で500万円の報酬です。これに対して、M&Aは短期間で成立すれば成立するほど外聞環境の変化の影響を受けにくくなるため、数ヵ月以内に決着をつけるイメージになります。一つのデューデリジェンス(DD)について1ヵ月はかけられないでしょう。これは業務を受ける側から考えると工数単価が非常に高い業務という事になります。

記事でも何度か書きましたが、士業・コンサルタントというのは基本的に労働集約的な仕事なので、収入は稼働している時間×単価で決まります。本を書いたり、保険のような商品を販売したりすればその限りではありませんが、基本的には課題を解決するための時間をかければかけただけ報酬をいただけるという仕組みになっています。

そういった中、このM&Aのデューデリジェンスの様な単価の高い業務ができるようになっておくのは事業戦略上も有効です。また、M&Aは売り手からするとその会社の最終局面になります。揺り籠から墓場までではありませんが、会社のクロージングまで面倒を見てあげられる士業・コンサルタントは会社からしても頼りがいがあります。税理士業務をやっていて感じるのは、小さな会社の経営者は自分で何でも意思決定を行う必要があるため、我々のような士業のアドバイスを非常に頼りにしています。高齢化した経営者が自分で会社の行く末を決める場面で、適格なアドバイスをしてあげられるというのは大きな強みになります。

講義以外にも得られるメリット

このアドバイザー養成講座では、テキストベースの基本的な知識が得られますが、それ以外にもそこに参加されている士業・コンサルタントの方々との関係構築ができるというメリットもあります。もちろん我々講師陣ともいつでも連絡を取り合えます。

名刺交換をする時間を取る回もありますが、スケジュールの都合上そういう時間が無かったとしても、是非休憩時間に積極的に参加されている方や我々と名刺交換していただければと思います。

参加されている方には様々な分野の士業の方、M&Aコンサルタントを目指されていて、経営コンサルタントをされている方等々同じ志といえども多彩な人材が集まります。上手く連携できれば自分の得意分野と相手の得意分野で補い合うことも可能です。

最初の1件を取るために

何事も、最初の1件目が一番大変だと思います。なにせ「やったことは無いですが、やりたいです」と言っても相手は不安になります。そこで、「M&Aアドバイザーです」と肩書を頼りにとにかく1件目を経験する足掛かりを得るのは非常に有効だと思います。

通常であれば、どこか修業を積めるような場で修業を積んでというのが一番いいのでしょうが、M&Aは経常的に発生するような仕事ではないため、なかなかそのような経験を安定して積める場がありません。1件目を突破しなければ一生M&Aには携われないので、なんらか「できます!」というアピールをする手段があった方が話が来る可能性は高いです。

より実践的なコンサルタント養成講座

アドバイザー養成講座が基礎講座的な扱いであるのに対し、4月に予定されているコンサルタント養成講座はより実践的な講座になります。財務DDに関していえば、Excelを使ったDD用のツールを使って、DD対象会社の状況を示した資料が提示されてその情報をもとにExcelにデータを入力してDDを実施するという事を半日以上かけて行います。また、実際の契約時に利用できる契約書や各種ツールが提供されるため、具体的な業務イメージが一通り経験できるものになっています。

最後にもう一度お申し込みフォームを再掲させていただきます。
https://f-bsma.jp/certification/advisor/