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トライアスロンと仕事の4つの共通点

今年はバラモンキングと佐渡国際トライアスロンにエントリー予定

ロングトライアスロンに憧れて練習を始めたのが2017年の10月。それから2018年1月の初フルマラソンから通算3回と、2018年6月の初ショートトライアスロン(オリンピックと同じ距離なので、オリンピックディスタンス(OD)と言われます。スイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞)から通算2回を経験したあとの2019年4月のストロングマン(宮古島トライアスロン、スイム3㎞、バイク157㎞、ラン42.2㎞)が初めてのロングトライアスロンでした。

昨年は結局1月のフルマラソンと2回のロングトライアスロン(もう一つは長崎五島のバラモンキングというロングトライアスロンで、スイム3.8㎞、バイク180.2㎞、ラン42.2㎞)以外は特に大会にエントリーしませんでした。それでも結構週末が練習でつぶれてしまい家族には迷惑をかけてしまいました。今年も、1月にいぶすき菜の花マラソンに参加して、6月(バラモンキング)と9月(佐渡国際トライアスロン、国内最長のトライアスロンスイム4㎞、バイク190㎞、ラン42.2㎞)のロングトライアスロン以外は参加予定はありません。

なんでわざわざ高価な参加費を払ってまでこんなバカげた競技に参加するのかよく聞かれますが、旅行とかといっしょで単純に未知の世界を知りたいからです。肉体を限界まで酷使すると人はどこまで行けるのか、自分はどこまで行けるのかというのを実際に体験するためには当然旅行より苦しい思いをしないといけませんが、どの程度の苦しさなのか、そもそも自分に可能なのか、そういったことを試すというのはそれだけで面白いです。

自分で勝手にトライアスロンと同じ距離を泳いだり走ったりすればいいのではと思いますが、ちゃんとした競技の中で自分がどのぐらいの位置にランキングされるのかを知るのも重要だと思っています。自分の練習は、そこまで生活を犠牲にしているわけではないですがコンスタントに1日1時間程度は練習しようとしています。そういう練習でどれぐらいの順位になるのかというのは、仕事をやる上でも参考になります。

トライアスロンと仕事に共通するもの

トライアスロンをやっていると、仕事も同じだなと思うことが多々あります。同じだと思うのは以下のようなことです。

①積み上げた時間は裏切らない

仕事もトライアスロンも結局日々の積み重ねがモノを言うという点で共通していると思います。トライアスロンはどんなに才能がなくても、自転車がボロくても、コツコツ毎日練習している人の方が週末しか練習しない人より速いです。

仕事の方が積み重ねないといけないことがたくさんありますが、やはり仕事に真摯に向き合ってコツコツ積み上げている人の方が仕事はできると思います。仕事については、とはいえジョギングのように単純な動作を繰り返せばいいわけではなく、いかに仕事に関係することに日々頭を巡らせているのかということです。なので、一見すると遊んでいるだけでどんどんビジネスを立ち上げてお金を稼いでいるように見える人も遊びながら考えているというか、そのことについて考えている総量が人より多いのだと思います。

トライアスロンは、私のようにそこまで才能があるわけではなくても、できるだけ毎日1日1時間~2時間程度練習していると、上位3割には入れるようになります。仕事や趣味でもコツコツと積み上げることによって、そこまで才能が無くてもその業界内で3割ぐらいには入れるようになるというのが持論です。コツコツ積み上げる程度は生活が破綻するほどのめりこまない範囲で、毎日1時間ぐらいは集中してそのために時間を使うイメージです。

②気の遠くなる作業もいつかは終わる

また、どんなに気の遠くなるような作業でもいつかは終わるというのも共通しています。トライアスロンはどんなに長い大会でも1日で終わります。ロングトライアスロンの距離はやったことが無い、運動していない人から見ると正気の沙汰じゃないと思います。私もスタートした直後は不安でいっぱいです。しかし、本当に終わります。もちろん間に合わずにリタイアという可能性もありますが、そういった残念な結果になることも含めて必ず終わりが来ます。仕事で、いっぱいいっぱいになった時に「いつかは終わりがくる」というイメージを持って進めるのは非常に強いと思います。

③力を入れすぎるとうまくいかない

特にスイムやランの時に感じますが、速い人はあまり力を使っていません。こういった持久力が試される競技は、「どこに力を入れるべきか」よりも「どこの力を入れなくていいのか」を考え、最大限入れる必要が無い力を抜くことが重要になってきます。短い距離なら力技で乗り越えられるような場面も、距離が長すぎて力技が足を引っ張ることになります。仕事も老人になるまで続けていくことを考えると、出来るだけ力技を使わずに乗り切らないと長い目で見て必ず無理が来てしまうと思います。

④周りに対する感謝の気持ちが重要

なんだかんだやらせてくれる家族もそうですし、大会を運営してくれているスタッフ、ボランティアの皆さん、宿の人、ツアーを組んでくれるクラブチームの方、ロードバイクをメンテしてくれるサイクルショップの方等、多くのサポートで大会に参加させていただいており、周りの人には本当に感謝しています。これも仕事と一緒でお客さんはもちろん、家族や同僚、仕事を紹介してくれる人など自分の仕事が円滑に進むためには周りの協力が不可欠になってきます。

トライアスロンでいろいろと学ぶことも多く、やってよかったと思っています。やりたい人がいたら喜んで色々と教えたいと思いますが、今のところ出会ったことがありません。