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MG(マネジメントゲーム)の勉強会に参加しました

マネジメントゲームとは

こんにちは。当ブログをご覧いただきありがとうございます。
この記事では、ソフトバンクの孫さんも絶賛する経営シミュレーションボードゲームについてご紹介させていただきます。

元々ゲームが好きで、「経営をついでに学ぶことができるゲームって何かないかな」と探していたところ、このMGというゲームがあることを知りました。40年以上前にソニーで開発された経営シミュレーションゲームで、最大6名でやるモノポリー系(モノポリーとルールは全然違います)のゲームです。基本的に企業の研修等で行われるゲームで、一般的な個人で遊ぶゲームではありません。

今時オンラインでできないものかと思いましたが、オンラインゲームでは見当たらず、ゲームに参加するには、大企業の研修の金額を想定しているためか、かなり高額な参加費が必要になります。どんなルールなのか詳しく乗っているサイトもなく、私の中で謎に包まれたゲームでした。

同友会でそんなMGを研修でやります!と告知があり、参加費がわずか千円だったので喜んで参加しました。研修は2時間半もあったのですが、実際にゲームの流れを踏襲しながらのルール説明だけで終わりました。それだけ複雑なゲームだったのですが、ゲームのルールの全貌がわかったので有意義な時間でした。実際にゲームをしたかったら2日間ぐらいかかるようです。研修を複数回に分けてもらって、実際にゲームをやるところまで参加したいと思いました。

どんなゲーム?

どんなゲームかというと、製造業の社長となり、材料を仕入れて、工場で製品を作り、完成品を販売するというゲームです。300の資金からスタートして、資金を使って機械を買ったり、人を雇ったりして生産能力や販売能力を獲得しつつ、市場に製品を販売します。市場は数か所あり、材料を仕入れられる数や製品を販売できる数、仕入価格や販売価格の上限は市場ごとに決まっています。

1期40ターンで意思決定を繰り返しつつできるだけ製品を販売して黒字にするというゲームですが、ターン毎に意思決定カードを毎回引き、時にリスクカードというアクシデントが起こることがあります。アクシデントはいい事が起こることもあり、一概にマイナスというわけではありません。また、製品を販売する際には、他のプレイヤーも販売に参加でき、参加したプレイヤーの中で最安値を提示できた人のみ製品を売ることができます。

そういった運の要素もありつつ、基本的には各自の戦略に沿って製品を作って売るということを繰り返すことになります。

どういう戦略をとるかはプレイヤーによって千差万別

ルールは理解するまでは複雑に感じて時間がかかりますが、一度理解してしまえば単純で、最適解があるように見えます。しかし実際には他のプレイヤーの行動やリスクカードの出方などによって同じやり方が通用したりしなかったりするのではないかと思います。

私の場合、工場の生産能力に合わせた仕入を行い最短で販売するという戦略を取ったらどうなるのかというのを見てみたいです。その戦略がうまくいくかどうかも、他のプレイヤーの動き次第だと思います。

ただのゲームとしてみた場合、だれよりも利益を上げた人が勝ちということになると思いますが、このゲームを実際の経営としてみた場合、だれよりも利益を上げられなくとも、生き残る確率が高い選択を取るという遊び方もできると思います。実際の中小企業の中に規模の拡大を追求せず、したがって大企業よりも利益の総額は少なかったとしても安定的に利益を出して幸せな企業経営を行えている企業はたくさんあると思います。

このゲームの本来の目的は、このように経営の学びを得るためのツールなのではないかと思います。

管理会計についても学べるゲーム

このゲームは最終的に期末に決算書を作成しますが、その決算書は財務会計ではなく管理会計の決算書でした。変動費と固定費を算定して、損益分岐点を算出したり、利益率を計算したりしました。

管理会計には厳密なルールはなく、企業が自由に作成することができるので、管理会計がどういったものなのか、自分の事業に当てはめるとどうなるのかという点が学べるようにもなっていました。

このような遊びながら経営の色々な局面を学ぶことができるゲームというのがもっと一般的に普及して、子供の頃から自然と経営を学べる環境が整えばいいのにと思いました。

MGについてもう少し詳しく知りたい方、管理会計を導入したいとお考えの方、お問い合わせフォームからご相談ください。初回は無料でお答えします。