何でもできるスーパーマンになるとどうなるのか
一人で事務所を運営していくというのは気楽です。従業員に気を使う必要は無いし、仕事が無い時に雇用を守れるか心配する必要もありません。好きな時に休めますし、好きな時に働けます。たった一人であらゆる仕事を完ぺきにこなせるとしたら、一人で事務所を運営していくのが最もストレスが無い生活を送れると思います。
しかし、全てをこなせるスーパーマンになれたとしても、どうにもできないものがあります。時間です。何かをするには時間がどうしても必要であり、その時間は有限です。もちろん、効率を追求し極限まで時間を短縮するという努力は必要でしょうが、それでもやはり限界があります。自分で何かをする時間がゼロだったら、そもそも存在意義が無いことになってしまいます。
一人でやれることには限界があり、得意なことに特化して手分けしてやっていくことで、各自が自分の得意分野に習熟してさらに効率化していくという好循環が生まれてきます。
なんとなく、一人であらゆることができた方がいいような気がします。しかし、それは時間が無限にあると仮定した場合です。残念ながら時間は有限で、一人であらゆることに習熟するには全く足りません。
人を雇うのは足りないと感じてからでは遅い
徐々に仕事が増えてくると、一人ではちょっとこなせないと感じる時が来ます。その時に人を探して、何とか人を入れたとしてもその人がうまく定着してくれる可能性はあまり高くありません。零細の事務所に優秀な人材が応募してくれる可能性は極めて低いですし、こちらも初めて人を使う立場になり経験が不足しています。
そこで、一人でもなんとかこなせるうちに人を雇うべきだとよく言われます。極端なケースでは仕事が無い最初のうちから人を雇っておけという人もいます。それだけ人を雇うというのは難しい事なのだと思います。それが嫌なら仕事を一人でこなせる範囲になるようコントロールするしかありません。
何でも一人でできれば、誰にも頭を下げなくていいという反面、キャパシティの限界にすぐ到達してしまい発展性が無いというデメリットがあります。